弔辞の帽子

オーダーメイドで弔辞のお帽子を2つつくらせていただきました。

ブログ用 ブログ用②
こちらは、トップ部分をシルクの薄い生地でドレープをだし、
サイドにはピリッとしたリボンを飾りました。
ベールは短めに設定しています。

ブログ用 ブログ用2
こちらはバックにリボンを動きをつけてのせていきました。
ベースの生地はすこし凹凸で模様のあるシルク生地です。
ベールは目にかからないぐらいの設定です。

つくるのに、少し力がいりました。
まず、黒い生地のうえでは黒い糸が見えない、です・・・。
トーク帽はほぼ手縫いで細かいところまで仕上げていきますので、
すぐに糸を目で追えないのは、やっぱり少しずつ作業が大変になるんですね。

という、実作業での難しさと、かぶっていただくことを想像すると、という部分です。
他の帽子もですが、つくっているうちに、かぶっている場面を想像します。
夏の暑い日に半袖で、冬の寒い日のコートに、などなど。

弔辞の帽子は、かぶる日はかぶられる方にとって、かなしい日かもしれない。
感謝や誇り、満ち足りた気持ち、たくさんの感情を、悲しさと一緒に抱く日かもしれない。

そんなことを、ぼんやり思っていたと思います。
つくっている最中は、言葉にしないのではっきり意識はしませんでしたが。
仕上がったとき、「ホーッよかった、できた!」と思いました。

これから帽子が経験するかもしれないシチュエーションを想像して、
要するに、悲しい気持ちに引っ張られるなんて、作り手として未熟だな、と思う気持ちと、
既製品を売るわけではないんだから、これでいいんだと思う気持ちがあります。

どんな風にかぶっていただく帽子でも、
そのときのその人の姿と気持ちに馴染むように寄り添える帽子をつくりたいな。

そんなことにはっきり気がついた、弔辞の帽子づくりでした。

お客様には気に入っていただけたようで、ほんとうに良かったです。
ほんとうに嬉しいです。
ありがとうございました。

 

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